誰もがプレゼンをする世の中、かっこいいパワポを作ることが、すべてではない。
ぼくは仕事柄、人前で講義や講演など話すことが多いです。しかし実のところ 、とても早口で、しかも緊張しい(関西弁)でドキドキしながらやっています。
ありがたいことにたくさんの場数を経験させていただき、最近は学生のプレゼンも拝見する機会もいただいています。
気になるのは、かっこいいスライド・・・パワポを作ったら
いいプレゼンになる、そのようなものもよく見かけます。
1 プレゼン戦国時代
最近ではTEDに代表されるようにプレゼンテーションが、パフォーマンス化しており 内容とともにパワーポイントやkeynoteなどのスライドも重要度を占めています。
日本の企業もかつては、単なる
”新作発表会”や”記者会見”と言ったり
インターンシップでもそうですが、
学生による””研究発表”と言ってましたが、
今や企業でもトヨタなども米国企業に見習って
大型スクリーンをバックに
身振り手振りのジェスチャーを交えながら
笑顔で! 話しかけるように、 伝えています。
そう、伝えているんですね。
2 ぼくが心がけていること
小学校の教員から金融機関に転職したぼくにとっては
専門用語も分からず、またそもそも何を見たら、読めば良いのか
分からずに苦しい時期が続きました。
今もそうですが、
外国為替や債券、また趣味の電子工作など
その魅力を人に伝えるとするならば
分かりやすく、伝えたいと思うのなら
心がけていることは・・・
①専門用語を使わないことです
例えば外国為替でも債券でもレートやスプレッドなど
専門書を読めば分かるのですが、初めて聞く人からしたら
?????何だそりゃとなる言葉、専門用語のオンパレードです。
かつて穴埋要員で参加した合コンで
とある社員が金融知識をグラス片手に得意げに話しました。
はじめは食い入るように聞いている女子の皆さんも
途中から、退屈そうな表情をしていました。
社員は悪気はないと思います。
ただ、専門用語があまりにも日常会話のように使ってるので
ついつい口から出てしまうのでしょう。
どんな分野であれ、専門用語は存在します。
また横文字などかっこいいですが、意味のわからない言葉は
極力避けるべきです。
3 情報はなるべく最新に そのためには
人に伝えるためには情報は最新のものであることは
大切です。
そのためにも基本事項は押さえなくていけません。
そう物事には
そもそも論、基本があります。
例えば
ハウツー
歴史的背景
地政学にあるような地理的要因
など
なので
② 情報のブラッシュアップと類書は最低3冊は読む
ここで気をつけたいのは
いきなり分厚い専門書や大学の教科書のような本を読むと
覚えることも学ぶことも辛くなります。
だからと言って
コンビニで売ってるような、字が大きくて、上下の間隔が大きい
これもお勧めできません。
大きな書店でそれなりの専門書のコーナーに行き
それに類する分かりやすい本を3冊は選ぶこと。
1冊にこだわってしまうと、表現方法が偏ることもあったり
また複数の類書を読むことで
3冊とも同じ説明であれば、他の説明の仕方はないのかなど考えることも
できます。
そして、必ず参考文献と奥付を見ることです。
ぼくは
経済、社会分野では
2009年以降、つまりはリーマンショック以降・・・これでも古いですね。
2011年以降、東日本大震災以降または
2016年12月以降、ブレクジット、トランプ大統領決定以降と
奥付を見ながら
書籍の購入、また図書館で借りるか判断します。
なおかつ
この本が何を参考に書かれたか参考文献と参考にしたホームページを
必ずチェックします。
ここで省庁や大学などのホームページ、データベースを元にしたことがわかれば
ブックマークに入れて、今後はそれを見ることにします。
4 そして伝えるためには、やっぱり
人前で話す、ということは
必ずやらねばならないことがあります。
それは
③ 声に出して読む事、音声で流れをつかむ事
自分の声で伝えるべき事を読んでみて
音声で流れをつかむ事
そして声に出して、普段自分が使わない言葉が多い時は
違和感が生じると思います。
それを平易な言葉に置き換える。
喩え、何か他の物事や事例にたとえる。
ぼくは職場などで、ブツブツ言いながら
自分の声でリズムをとるように話す内容の流れをつかむようにしています。
・・・それでも何回かやってみて、ようやく
自分の思うように伝えることができたかな、と。
5 最高のプレゼンは
ぼくがお手本にしているのは落語です。
関西人なので上方落語を主に聴きますが、落語は
その噺家さんの表現で、同じネタでも伝え方が異なります。
若手の勢いと真打の大人の色気、声色など
パワポも映像もありません。
あるのは噺家さんの技だけです。
いろいろ書きましたが、ぼくも
分かりやすく伝えることために 日々挑戦です。
まとめ
①専門用語を使わないこと
②情報のブラッシュアップと類書は最低3冊は読む
③声に出して読む事、音声で流れをつかむ事